こんにちは!ニッピ機械です
今回は丸刃の研ぎ方についてご紹介致します。
刃の研ぎは機械の漉き性能に直結する最重要な作業です。
今回ご紹介するのは刃を交換した際にする「刃付き研磨」になります。
刃が欠けた状態で使用するといわゆる虎刈り模様になります。
またこれからご紹介する裏刃研ぎをしないと漉いている最中に革が奥側に引っ張られ必要以上に漉けたり、最悪革が破れたりしてしまう事がありますので、正しい手順とお手入れで快適な漉きをしましょう!
研ぎを始める前に
研磨にあたって使用する付属工具は以下の通りです
①ドレッサー
②棒砥石
③ウォームハンドル(刃を左右に移動させるハンドル)
※ついていない場合のみ
手順
①丸刃を普段使用している位置まで近づける(基準押え金と刃先の距離が0.5mm程度)
②砥石を刃に近づけてゆっくり当てていく
③刃先まで研磨できるまで研ぎを継続する
研磨中に砥石表面が黒くなってきます。
これは研磨の際に出る鉄粉が砥石に付着して黒くなるので、定期的にドレッサーでドレス作業をして下さい。
研ぎ幅は約5mmが理想的です
④棒砥石裏刃を取る
棒砥石を刃先の先端に当てるように意識して行って下さい
⑤刃先まで研磨できたら革や紙で軽く当て試し漉きをしてください
研ぐときの注意点
・砥石を刃に強く当てすぎると刃先が熱で変形する可能性がありますのでご注意下さい。
・裏刃を取る際は必ず防刃手袋などを着用して手が切れないよう保護して下さい