研究開発段階で「未加硫ゴムを薄くスライスしたいが、加工が難しい」と感じたことはありませんか?
柔らかく粘着性もある未加硫ゴムは、通常の加工方法では「刃が入らない」「厚みが安定しない」「変形してしまう」などの課題が多くあります。この度の未加硫ゴムを高精度に薄くスライスしてみました。
ニッピ機械の紹介と高精度スライス技術
当社は、ウレタン・発泡体・ゼラチン・不織布・ゴムなど、軟質かつ高機能な材料に特化したスライス加工機を開発・製造しています。
設計・製造からアフターサービス、受託加工まで一貫して対応できる体制を整えており、試作段階の技術検討から量産に向けた立ち上げ支援まで、柔軟かつ迅速に対応可能です。
特に、「切削が難しい」「厚み精度が求められる」「通常の加工法では変形してしまう」といった加工が難しい素材に対しても、実績とノウハウに基づいた技術支援を行っています。
お客様の課題に寄り添いながら、研究開発・材料開発・試験評価・量産検討を一体で支援できる体制を強みとしています。
【未加硫ゴム厚み15mmmをスライス加工】
■未加硫ゴム15mm→1mmと0.4mm厚みにスライス

未加硫ゴムのスライス

未加硫ゴム0.4mmにスライス
■実際のお客様の声
「切れないとあきらめていましたが、加工できること、加工精度に驚きました。」(某化学メーカー技術担当者様)
機械の調整が完了すれば、材料を連続で投入することで、安定したスライス加工を継続的に行うことができます。
今回は半裁での加工を行いましたが、設定を調整すればさらに薄いスライスも可能です。
また、刃の切れ味が落ちても研磨機構によって刃を復元できるため、作業性・メンテナンス性にも優れています。
高精度スライス加工技術のご紹介
当社のスライス加工機は、高機能発泡体、ウレタンスポンジ、不織布、ゼラチン、ゴムなどの軟質素材を、元の厚みからご希望の厚みに高精度でスライスできる装置です。
加工方式には、熱や摩擦を使うレーザー加工・ワイヤー加工・ダイヤモンドカッターとは異なり、「バンドナイフ」と呼ばれる帯状の刃物を用いた物理スライス方式を採用しています。
材料を装置にセットすれば、わずか数秒でスムーズかつ滑らかにスライスすることが可能です。
この方式は、タイヤ・電線用のダンベル試験片の作成をはじめ、建材、電子材料、化学材料、液晶パネル部材、各種工業用スポンジの加工など、さまざまな業界で活用されています。
特に、柔らかく変形しやすい“難加工材”でも高精度・高再現性のスライスが可能な点が、研究開発部門や製造現場で高く評価されています。

発泡体、ウレタンスポンジ、不織布を薄くする加工バンドナイフスライサー

発泡体、ウレタンスポンジ、不織布高精密バンドナイフスライサー構造
【ニッピ機械が出来る事】
ニッピ機械では、スライス加工に関するあらゆるお悩みをワンストップで解決します。
サンプル製作・仕様カスタマイズ・機械加工・組立・メンテナンスまで、すべて自社で対応可能です。
また、「量産になるかは未定だけれど、この新素材をスライスできるか試したい」といった開発段階でのご相談にも喜んで対応いたします。
試作から量産立ち上げまで、一貫して技術支援できる体制を整えています。
【お問合せ】
「この材料、薄くできるだろうか?」「難しい材質だけど加工できる?」
そんな時は、ぜひニッピ機械までお気軽にご相談ください。
初回のサンプル加工は無償で対応しています。
量産対応に向けた受託スライス加工も承っております。
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