革製品をもっと美しく、もっと快適に。
目次
こんにちは。ニッピ機械です。
いつも弊社の革漉き機をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
本日は皆さまに、ちょっとワクワクする新製品のお知らせです。
それは、革漉き機に取り付けて使用するパーツである 「樹脂押さえ」 です。
「押さえなんてどれも同じじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも実は、押さえは革漉きの仕上がりに大きく影響する大切なパーツなんです。
◆ どうして新しい押さえが必要なのか?
従来の金属製の押さえは丈夫で安定感がありますが、革によっては「押さえの跡が残ってしまう」「繊細な表情の革を扱いにくい」というお声もいただいていました。
特に柔らかい革や、油分の多い革など吟面(表側のきめ細かい部分)を大切にする製品では、この「跡」が仕上がりの美しさを損なってしまうことがあります。
そこで私たちは「もっと革にやさしい押さえをつくりたい」という思いから、新しい素材を検討し続けてきました。
◆ 特殊樹脂だからできること
今回採用したのは、テフロンと同等の滑り性能を持つ特殊樹脂。
この樹脂を押さえに用いることで、革がスムーズに流れ、余計な摩擦を大幅に軽減します。
結果として――
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革の表面に傷や跡をつけにくい
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革が引っかからずに安定した漉きができる
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柔らかい革や薄い革もストレスなく扱える
というメリットを実現しました。
◆ 実際に使ってみると…
社内テストでは、柔らかいラム革や高級素材であるカーフやコードバンを漉いた際にも、表面に跡が残らず、なめらかな仕上がりを確認できました。
人気素材であるバケッタレザーのプエブロやブッテーロにおいても押さえ跡が残りませんでした。
「これなら安心して使える!」とスタッフ一同、手応えを感じています。
「仕上がりがきれいになった」「革を扱うときのストレスが減った」といった声も多く、特に高級皮革製品を製作される工房や、作品のクオリティにこだわる作家さんにぜひおすすめしたい製品です。
◆ こんな方におすすめ
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革表面に押さえ跡が残るのが気になっていた方
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柔らかい革や高級革を扱う機会が多い方
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作品の完成度をさらに高めたいとお考えの方
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革漉きをもっと快適にしたい方
「仕上がりに不満はないけれど、もっといい方法があるなら試してみたい」――そんな方にもぜひ使っていただきたいと思っています。
◆ 現在のラインナップ(2025/9)
#215
#215は押さえ幅が17mmで、標準押え金#116と同じ漉き幅です
#209
#209は押さえ幅が23mmで、標準押え金#115と同じ漉き幅です
#213
#213は押さえ幅が40mmで、ベタ漉きに特化した押さえ金です
押え金の両端を変更しベタ漉きしやすくしております
◆ まとめ
革漉きの仕上がりは、細かい部分の積み重ねで決まります。
今回の 「樹脂押さえ」 は、ほんの小さな違いかもしれません。ですが、その違いが製品の完成度をぐっと高め、作業の心地よさを大きく変えてくれます。
ニッピ機械は、皆さまのものづくりをより快適に、そして楽しくするお手伝いを続けてまいります。
ぜひ一度、この新しい押さえをお試しください。
★製品の詳細・ご購入は [ニッピ機械公式サイト] よりどうぞ!
その他のいろいろな形状を紹介しております。ぜひご覧下さい。